20代で年収700万円を稼ぐための戦略

1. はじめに
2. 業界別の戦略
3. まとめ

はじめに

20代で年収700万円を稼ぐことは、同世代の中でもかなりのハイアチーバーと言えるでしょう。総務省統計局の「就業構造基本調査」によると、20代後半（25〜29歳）の年収中央値は368万円。仮に年収700万円以上の高給取り層をザックリ試算すると、わずか数%程度しかいないことが推測されます。

そんな同年代の上位数%に食い込むような高年収を実現するには、どのような戦略が必要なのでしょうか。業界別に詳しく見ていきましょう。

業界別の戦略

金融業界

メガバンクや大手証券会社、外資系金融機関などに勤務する20代で、年収700万円以上を稼ぐケースが比較的多いのが金融業界の特徴です。特に投資銀行部門やM&A業務などの専門性の高い分野で活躍すれば、20代半ばでも数千万円規模のボーナスを得られるチャンスがあります。ただし、激務と引き換えの高給という側面もあるため、ワークライフバランスとのトレードオフは避けて通れません。

コンサルティング業界

戦略コンサルティングファームやITコンサルティングファームに所属する20代コンサルタントの中には、年収700万円以上の高給取りが一定数存在します。プロジェクトの規模や業績に応じたボーナス制度が整っている企業が多く、コンサルタントとしての実力次第では、同年代より頭一つ抜きん出た年収を実現するチャンスに恵まれていると言えるでしょう。

IT業界

GAFAに代表されるグローバルIT企業や、国内の大手IT企業において、高度なITスキルを持つエンジニアやデータサイエンティストの需要は引く手あまた。年収700万円以上の報酬パッケージで優秀な人材の獲得合戦が繰り広げられています。20代でそうした専門性の高いポジションに就けば、同年代の平均年収をはるかに上回る高給を得られる可能性は十分にあります。スキルアップへの投資を惜しまず、市場価値を高めていくことが重要だと言えるでしょう。

医療業界

医師や歯科医師は、20代でも年収700万円以上の高給取りが当たり前の世界。卒業後すぐに高収入を得られるメリットがある一方で、医学部の6年間と研修期間の長さを考えると、他業種に比べてキャリアの立ち上がりが遅いのがネックです。また、激務と重責に見合った待遇とは言え、ワークライフバランスの面では、働き方改革が叫ばれる昨今、必ずしも恵まれているとは限りません。十分に覚悟を決めた上での選択が求められる世界だと言えます。

起業・フリーランス

会社員ではなく、個人事業主やフリーランスとして独立する道を選ぶのも、20代でも年収700万円以上の高収入を狙うための有力な選択肢の一つ。ただし、事業の立ち上げ期には安定した収入が得られないリスクは覚悟しなければなりません。また、高単価の案件を安定的に受注できるだけの実力やブランディング、人脈づくりが不可欠。ビジネスオーナーとしての資質が問われる世界だと言えるでしょう。

その他、専門職

弁護士や会計士、税理士など、士業と呼ばれる専門職の世界でも、20代にして年収700万円以上の高給取りは珍しくありません。ただし、資格取得までのハードルの高さは相当なもの。合格率の低い試験に挑戦し続ける強靭なメンタルと、合格後も継続して専門性を高めていくための努力が求められます。一朝一夕で高収入を得られる世界ではないことを理解した上で、腰を据えて取り組む必要があるでしょう。

まとめ

以上、いくつかの業界を取り上げましたが、20代で年収700万円以上を稼ぐとなれば、各業界を代表する一流企業で、同年代でも屈指の活躍を見せるか、あるいは独立して事業で成功を収めるか。いずれにしても、専門性を徹底的に高め、同年代の中でも際立った存在感を発揮できるだけの努力と実力が求められることは間違いありません。

自身の強みを活かせる領域で、他者の追随を許さないレベルのスキルやビジネスセンスを身につけていく。そうした地道な努力を続けながら、志望業界のハイクラスの企業からスカウトを受けるレベルまで自身の市場価値を高めていく。20代の早い段階から、そんな意識を持って臨むことが、年収700万円以上の実現への近道だと言えるでしょう。